アンプラグドから徐々に
中山です。アンプラグドという言葉は聞いたことがありますか?
アンプラグドはパソコンやタブレットを使わあず、プログラミングを学ぶことです。パソコンを使わなければどうやって学ぶか、少し説明します。
私自身は現在子どもたちにプログラミングを教えながら、ウェブサービスやiPhoneアプリの開発もしています。そういう開発の過程の中、子どもたちに学んでほしいのがコーディング(実際にプログラムを書くこと)ではありません。コーディング前の思考過程を学んでほしいです。
そのコーディング前の思考過程はどんなものかというと、ペンや紙を使って仕組みを作ることです。プログラミングを言うと、多くの人はやはりパソコンの前に座って、英語だらけの謎コードをいっぱい入力しているイメージがありますが、実際には60分の開発なら、私は40分間を仕組みづくりに使っています。仕組みがでなければ、コーディングは無意味なことになります。具体的に、仕組みづくりは全体の流れを可視化、部分的な問題点の解決方法を決める、画面のレイアウトをデザインなど、いろんな作業があります。これらの部分はプログラミングには不可欠なものです。
この思考過程の中身は、まさに文部省が推進している「プログラミング的思考」そのものです。つまり、パソコンやプログラムはどういうふうに動いてくれるかを知ることです。プログラムを書く前の過程なので、パソコンがなくても勉強はできます。パソコンの代わりに、紙、ペン、付箋などを用意すればいいです。
アンプラグドを積極的に授業に取り入れ、実践している藤原先生の授業はFind!アクティブラーナーの公式サイトで紹介されています。ぜひ一度見てください。
https://find-activelearning.com/set/2904/con/2900
授業へのアンプラグド活用に関する書籍も最近増えてきました。
この2年間、学校でのタブレット配備が進んでいます。ネットでは活用情報も溢れて、ロボットやドローンやいろんな活用が紹介されています。しかし、自分はそこまでできないから諦める必要はありません。アンプラグドからScratchへ少しずつ実践すれば、いつかロボットもドローンも取り入れることが可能になります。WindowsタブレットでもiPadでも、ScratchまたはPyonkeeを使えば、いままでなかった授業活動が可能になります。先生方も少しずつで学びながら、プログラミングを自分の授業に取り入ればいいです。
先生向けのScratch学習サイトを無料公開しています。オンライン講座なのでステップ・バイ・ステップでScratchの使い方を紹介しています。よかったらぜひ試してみてください。
センセイワークは先生方のためのICTとプログラミング活用を支援する社団法人です。
何か困ったらぜひご相談ください。
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