おばけと一緒にScratchを始めよう
プログラミング活用と聞くと、どうしても難しいと感じます。
しかし、Scratchは元々子どもたちがプログラミングを学ぶためのツールなので、操作は直感的で、大人なら30分あれば簡単なアニメーションを作ることができます。Scratchのすべての機能を把握してから、「よし、作るぞ!」と言うより、適当に作ってみて、こんなことが簡単にできるよと実体験が大事です。
Scratchをはじめて使う先生なら、キャラクターを作るから始まるではなく、Scratchが用意してくれたキャラクターを使うことから始めましょう。私自身も学校への出張講座のときできるだけ子どもたちに既存のキャラクターを使ってもらています。子どもたちに好きなキャラクターを描いていいよと言うと大失敗になったことがあります。それは、子どもたちが絵を描くのが好きで、自分が納得できない部分を必ず削除し描き直します。時間がないのでもういいじゃないかと思う大人と自分の絵に妥協しない子どもたちがいます。そうなると、授業時間内に予定の勉強が完成できなくなってしまいます。
だから、絵より動きに時間をかけましょう。
先生がプログラミングを活用するとき、キャラクターの完成度より、生徒に何を伝えたいかが重要です。例えば、車の速度と時間と距離の関係を教えたい単元なら、あえて車の絵を使わずに、おばけの絵をつかってみるほうが、子どもたちにとって面白くて覚えやすいです。
ちなみに、同じ速度の場合、時間が変わると、距離が変わるというアニメーションのプログラムは7行の命令だけです。「1秒待つ」の数字「1」を変えれば「時間」を設定できます。「2歩動かす」の数字「2」を変えれば「速度」を変えます。あとは、緑の旗をクリックし、アニメーションをスタートして、おばけの移動距離を子どもたちと一緒に確認するだけです。制作時間は10分もかからないです。
上記のおばけのプログラムはScratchオフィシャルサイトに公開してます。ご自由に使って改造しても大丈夫です。
https://scratch.mit.edu/projects/217971710/
おばけの移動を比較できるようにバージョン2も公開しています。時間の数字を変えたり、それぞれのおばけの速度を変えたり、移動距離が変化するのを確認できます。
https://scratch.mit.edu/projects/217972315/
このように、既存のキャラクターを使って、簡単なプログラムを試してみることがプログラミング活用の始まりだと思っています。多忙な先生が手軽にプログラミング活用できるように、今後も記事とともにアイディアを共有させていただきます。
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