小学2年生とプログラミングと国語
2014年プログラミング教室を始めてから、いくつかの壁に直面しました。その一つを紹介したいと思います。
2年生の国語の壁。
私のプログラミング教室は、最初3年生から生徒を募集していましたが、当時まだ教室が始まったところなので生徒の数が多くないため、一度だけ1人の2年生を受け入れました。すごくやる気のある男の子です。勉強意欲があれば大丈夫だと思いました。
しかし、始まって気づいたのが、国語の壁です。当初、自分1人で生徒4人に教えています。自作教材を使って、Scratchでプログラミングを学んでもらいました。わからないことがあれば個別指導という方針を取っていました。
3年生以上の生徒は問題なく進んでもらっていますが、2年生の子は漢字の意味がわからないので、自分で資料を読めないです。自ら進まなくなってしまいました。結局私はその子の横にいて、一つ一つ説明しながら、一緒に操作することにしました。しかも2年生の彼はまだ表現力が弱く、自分の言いたいことがうまく言えず、私は彼がどこがわからないかがなかなか把握しにくかったです。結局、授業80分のうち、60分ぐらいはその生徒に付き合うことになってしまい、ほかの生徒の指導ができなくなってしまいました。その子は1年間続けたところお父さんの転勤で教室をやめることになりました。最後「楽しかったです。また夏休みの時来たい」と言ってくれましたので、本人は挫折せずプログラミングを楽しめたようです。(正直2つの意味でホッとしました。)
それから、3年生以上の生徒のみ募集することにしました。それでもやはり個人差があり、たまに進まない生徒がいます。いまは本格的にプログラミング学習内容を提供しているので、4年生からの募集となっています。
この実体験から、私自身が国語の大事さを学びました。そして、小学校2年生が3年生になると、飛躍的に言葉が増え、理解力が高くなります。その理解力がプログラミング学習に大いに寄与することがわかりました。そのため、小学校1年生や2年生はScratchより簡単なViscuitやScratchJrを使って、絵を描いたり、簡単な動きを加えたり、あまりロジックのことを深く考えなくてもいい学習活動のほうがいいと思います。そして、1回使う時間が短くても、使う回数を増し、タブレットの操作や基本の使い方に慣れてもらうことで、中高学年になるとプログラミング的思考の学びに役に立ちます。また、先生が簡単なアニメーションを作って見せるだけでも、生徒がプログラミングに触れる機会となります。
私は自分の教室の生徒と保護者には、「国語をしっかり勉強して。本をいっぱい読んで」と常に話しています。国語はすべての科目の基礎であり、国語の教科書を読んで、覚えるだけではなく、アウトプット(発表、意見交換、意見のまとめ)も小学校で、特に低学年で、もっとやっていただきたいです。
プログラミング的思考の学びは、国語から。
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