プログラミング教育は「グループ」で実施するべきか

私のプログラミング塾では、寺子屋のように、個別指導で小中学生にプログラミングを教えています。子どもたちが入会した時期が違うし、理解力も違うので、なかなか一斉授業はできないです。それぞれの生徒に自分の課題を自分のペースで進んでもらっています。生徒同士も元々友達でない限り、話し合うことはほとんどないです。お互いに教え合うことができればいいなとずっと思っていますが、実現はまだできていません。ただ塾なので、集中講座や特別講座など開催すれば子供同士の交流は可能です。

しかし、学校の場合はどうなるでしょう?学校でプログラミング教育を行うとき、生徒一人ひとりプログラムを作るより、グループでプログラミングしたほうがメリットが多いと思っています。

まず、授業時間です。45分の時間内で完成しないといけない場合、先生1人で、クラス全員のプログラムを確認することは不可能です。仮にうまく動かないプログラムだけ確認することにしてもすごく時間がかかります。その間他の生徒はやり放題になります。以前小学校への出張講座のとき、22名の生徒に対して、私とプログラミングができる4人のスタッフで対応しました。やはり45分は厳しいです。しかし、4つか5つのグループになれば、物理的にプログラムの数が減りますので、確認の余裕がでてきます。

つぎは、ハードウエアです。1人1台用意できなくても、グループ数だけのタブレットやパソコンを用意すればいいです。タブレットが起動しない、固まる、異常に遅いことは学校現場でよくあります。授業中にこうなったら予定した内容が完成できなくなる可能性もあります。そういうリスクをできるだけ減らすためにもグループの分と予備分を準備して授業したほうがいいと思います。

そしてもう一つ、先生の心理的ハードが低くなります。プログラミングは意外とうまくいかないものが多いです。生徒にそのまま入力してもらえば絶対動くはずですが、実際にやってみると「先生、動かない」「先生、おかしい」「先生、わからない」と先生を呼ぶ声が絶えないです。私はそれをプログラミング教育の「不思議の一つ」と呼んでいます。たいていの場合入力ミスが原因ですが、教える側の先生のプログラミング知識や経験が不十分だとすごく負担と感じます。これがもしかしたら現在多くの先生が心配していることではないかと思っています。

そこで、4、5人のグループで課題を共同解決するのがいいと思います。1グループの人数が多くと必ずサボる生徒が出ます。少なくなるとグループにするメリットが減ります。4、5人ぐらいなら役割分担もしやすいし、全員発表し合うことも可能です。また入力得意な方に入力してもらえば時間も短縮できます。プログラミングは正解1つでない場合が多いので、話し合うことによってプログラミング的考えが発展しやすくなります。生徒の教え合うことができれば先生の負担が軽くなります。

将来、AI(人工知能)の導入により、一人ひとりの生徒の個別指導ができるようになると思いますが、プログラミングはグループで学ぶ意義があります。プログラミングは学びと実践の繰り返しです。生徒も先生も。

一般社団法人 センセイワーク

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