学校だからこそできるプログラミング教育を

5年前、プログラミング教育という言葉がまだ浸透してない時期、私は自宅の一室を改装し、未来学校プログラミング教室をはじめました。無料体験説明会を開き、自宅の近辺に住む子どもたちが参加してくれました。子どもたちは単にゲームを作れるので楽しいから参加していたんですが、保護者のほとんどが、自分がプログラミングの知識がなくてもその重要性をある程度認識していました。その時、生徒が集まると同時に、私はある種の危機感も覚えていました。

私はプログラミングを始めたのが大学4年生1994年でした。大学では数学の授業さえない純文系の専攻でした。その時ネットもないし、OSもまだDOS時代です。ところが、それからの20年間、IT革命がどれぐらい社会に影響を与えたかは、言わなくてもみなさんがご存知だと思います。たったの20年で、インターネットはここまで進化してきました。いまは人工知能AI革命がブームとなり、自分もその進化に遅れないよう一生懸命ついていこうと、学ぶ毎日です。

現在12歳で小学6年生の子供が10年後大学を卒業します。これからの10年間、ITやAI技術はさらに凄まじいスピードで発展していくでしょう。その発展をただ見るだけではあっという間に時代に取り残されます。プログラミング塾に来てくれた子どもたちはプログラミングという新しい武器を手に入れることが可能になります。10年後この武器がどう役に立つかはわからないですが、少なくともAI社会で生きるためのチャンスが増えるでしょう。だから私は説明会で保護者にはこれからの10年間の学びを示しています。そして子どもたちの10年後の未来を見つめながら、プログラミングを学ぶ場を提供しています。これが、塾だからこそできることだと思っています。

しかし、小中学校は塾と同じことをするのが難しいです。学校は基礎教育の場です。プログラミングはあくまでもたくさんの基礎教育、基礎技能の中の1つにすぎないです。塾のように集中で深みのある勉強はなかなか難しいと思います。1つのクラスにはいろんな生徒がいます。最初からプログラミングをやりたい生徒なら自分からどんどん学んでいきますが、まだ楽しさに気づいていない生徒もいます。もしかしたらプログラミング技術自体を知らない生徒もいるかもしれません。私は3年前学校へのプログラミング教育支援をしていたとき、奈良女子大学付属中等教育学校の二田先生から話してくれた言葉が、学校と塾においてプログラミング教育の本質の違いを気付かせてくれました。

「学校は、すべての子供に学べるチャンスを与えるべき」

まさに、その通りだと思います。塾なら、学びたい子供しか来ません。より多くの子供にプログラミングの楽しさをしってもらたい気持ちがあっても、来てくれないと塾としては何もできません。しかし、学校はすべての生徒に平等に学ぶチャンスを与えることができます。もちろんすべての生徒にプログラミングに興味を持たせることはできません。興味があるかないかは生徒に自分で判断してもらいます。その前に、学校はまず学べるチャンスを与えないといけません。実際にプログラミングに触れてやはり興味ない生徒がいれば、それでも構いません。みんな自分の興味ある分野を深く勉強すればいいです。

すべての子供にプログラミングを学ぶ機会を提供することが、
学校だからこそできることです。

現在多くの企業がプログラミングを学ぶグッズを販売され、学校や先生の選択肢が増えています。今後は、ハードではなく、ソフト面の支援をどんどん加速しなければなりません。ハード(タブレット、ロボットなど)を導入しても、アンプラグド(パソコンを使わない学び方法)を導入しても、学校だからこそできるプログラミング教育をすべての子供に受けてもらうことを切々に願っています。

一般社団法人 センセイワーク

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